2009年10月24日土曜日

Colca Canyon

ヨシさんもArequipaに到着したところで、一緒にColca Canyonツアーを申し込む。このツアーのメインはなんといってもコンドル見学。とはいえ、如何せん野生ため確実に見れるというわけではなく、見れるか見れないかは時の運。まぁ、日頃の行いが良ければ見れるといったところだろうか。そして夕食後、ヨシさんと宿にて安ワインを飲みながら色々なことを語りあったのであった…


翌朝9時頃に宿を出発。送迎のバスに乗り込むと「日本人ですか?」と隣から声が聞こえてきた。たまたま同じツアーに参加していた、ヨシミさん(男)。顔が濃いのでてっきり日本語のうまい現地の人間かと思ってしまったが、正真正銘の日本人。しかもヨシさんと年齢が同じな上に大学まで一緒という、なんとも不思議な巡り合わせ。前日ヨシさんと語り合った際に「人間、出会う人とは出会うようになってるんですよね」なんて話をしてたところでこの出会いときたもんだから、運命というものはよくできていると感心してしまう。


標高4800mの峠を越え、宿泊地のChivayに到着。ここでは温泉があるということで、水着を持って早速温泉地へ。見た目はプールなのだが入ってみると確かに温泉。外の看板には39°って表示されていたが実際のところかなりぬるい…でも、久々の温泉ということもありかなり癒されました。夕食はツアー会社が斡旋するレストランへ。中へ入ると見るからに高そうな雰囲気。メニューを見るとやはり高い…しかし、フォルクローレの演奏や民族ダンスが見れるということで良しとしとこう。しかし、こういう観光ツアーはあまり参加することがないので、毎度のごとく非常に違和感を感じる…明日は朝5時起床ということもあり、早めの就寝(というかやることないので…)。


「ショウさん、もうそろそろ朝食の準備ができますよ」


とヨシさんに起こしてもらう。時計を見ると既に5時半。出発は6時。ちょっとちょっと、もうちょっと早めに起こして下さいよ(自分で起きれないくせに)なんて思いつつ、あわてて準備していると


「あの、朝食の準備まだなんですよ…」


と再びヨシさん。あ、そういうことですか。ヨシさん、気つかって遅めに起こしてくれたのですね…しかしここでは時間にルーズなのは日常茶飯事。これを「ペルーニアン・タイム(ペルー時間)」と僕らは呼ぶ。出発20分前にやっと準備が整い、朝食開始。用意されていたのはパンにジャムとマーガリン、それとお茶…この準備にどれだけの時間を費やしたのだろう…


6時を少し過ぎたところでお迎えのバス登場。コンドルが一番見れる時間帯が8時から10時ということなので、その時間を狙っての出発。と、出発して間もなく街の広場にて車が停車。ここでは15分ほどの買い物タイム。広場では民芸品を売る人々、そして音楽に合わせて踊る少女達。時計は「6時30分」を表示している。こんな朝っぱらからよくやるわと感心しつつも、あまりの観光地的な雰囲気にややひいてしまう。Colca Canyonに到着するまでにいくつかのビューポイントで降ろされ写真撮影。そして僕らが降りるところには必ずいる民芸品を売りさばく現地民。彼らの商売根性にはホントに感心してしまう…


Colca Canyonに到着したのは8時15分くらい。到着するやいなや飛んでいましたコンドルが!!やはり日頃の行いが良いからだろう。なんて思っていると数分後にはパタリといなくなってしまう。簡単に見れるもんなんだと余裕ぶちかましすぎて写真撮ってないし…それから待つこと30分。なかなか姿を現してくれないコンドル。「場所変えようか」とトモミさんが言うので、下側にあるビューポイントへ移動。すると再びコンドル登場。あらあら、先ほどいた場所にメチャメチャ急接近…でも、こっちにも近づいてくるので、今度こそはと写真を撮りまくる。が、如何せん望遠レンズを持ってないので写真越しではコンドルなのかタカなのかよくわからない…とはいえ、肉眼で見るコンドルはとにかくでかい!そして顔がグロい…約30分周期で現れるコンドル。思った以上に見ることができ、大満足でColca Canyonを後にするのであった。


Arequipaに戻り、夕食は明日には日本に帰ってしまうヨシミさんのリクエストでArequpa料理を食べに行くことに。赤い唐辛子に炒めた挽肉が詰まった“ロコト・レジェーノ”に海老のスープ“チュパ・デ・カマローネス”を食しこれまた大満足。その後、宿にて安ワインを飲みながらのご歓談。


Arequipaの街自体には非常にがっかりしたが、コンドルに食べ物、そして新たな人との出会いにたいへん満足のいく時間を送ることができたのであった。


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