2009年9月1日火曜日

Lima


アンデス山脈を見ながらの運転はとても気持ちが良い。しかもHuaraz〜Lima間の道は舗装されており前回のようなガタガタ道を走るということがない。非常に嬉しい限りである。軽快に山道を飛ばしながら、小さな村々を通り過ぎて行く。と、とある村を通り過ぎる際に警察に止められる。よくある職務質問かと思いきや、どうやらスピード違反で止められたらしい。毎度のごとくスペイン語分かりません攻撃に出たが全く通用せず、違反金を払わなければ日本の大使館に免許証を送るというではないか。違反金100ドル…「そんなん払えるか!」と文句を言うと「ではいくらなら払える?」と切り返してくる。「50ソル(約1700円)しか持ってない」と言うと「じゃあ、それでいいよ」とすんなり答えが返ってくる。うーん、これは確実に彼のポケットマネーだな…去り際に「フジモリ元大統領は良い大統領だったよ。ただコカインのやり過ぎはよくなかったけど…」などと慰めのような言葉をかけてきた。それよりも金返してくれ…

それ以外では特に問題もなく無事にリマに到着。ペルーの首都ということもありとにかくでかい。着いたのはいいが道に迷う。おまけにローカルバスの運転がこの上なく酷い。少しの隙間でもあろうものならすかさず割り込んでくる。よくこれで事故らないもんだと関心してしうほどだ。いやいや関心してる場合ではない。自分がどこを走っているか全く分からない。しょうがないので奥の手を使う。白バイ警官を呼び止めここまで連れてって攻撃。そしてこれが見事に成功。しかしパトライトを回転させながらの誘導。端から見れば犯罪者。どうでもいいけどテールランプ切れてますけど…そんなこんなで無事に宿まで辿り着くことができひとまず安心。

数日街を歩く。セントロにあるカテドラルはペルーで最も古い大聖堂。その前にあるマヨール広場では現地の人々の憩いの場となっている。このセントロには中華街もありおいしい中華が安く食べる事ができる。そして宿の周辺はミラフローレスと呼ばれる高級住宅街。プチビバリーヒルズといったところだろうか。カジノ、高級ブティック、ホテルなどが建ち並び、なんら日本にいるのと変わらないようなところだ。

特に見所が多い街という訳ではないのだがなんだかんだ1週間以上滞在してしまった。リマの宿「The The Inka Lounge Hostel」もこれまた非常に居心地が良かったのとスタッフ、宿泊者が皆フレンドリーということもあったからであろう。同じ宿泊者のニュージーランド人サラは建築家。しかもなんと日本で2年間、磯崎新の事務所で働いてたそうだ。その時の経験はとてもよかったが、二度と日本では働きたくたくないとも言っていた。外国人からすれば休みなく働く日本のシステムが信じられないらしい。まあ、日本人である僕自身でも信じられないのでそう思われても仕方がないのだが…同じく宿泊者のペルー人ハロルド。Piscoにてボランティア団体のリーダーとして活動していて、そこで働くイギリス人のハワードのビザの延長のため一時的にリマに滞在中という。

この旅でつくづく思う、人との出会いの重要性。人は出会うべき人と必ずどこかで会うようになっている。そして、彼らとここで会ったのも何かの縁であろう。全くノーマークだったPiscoでボランティアをすることにした。何かしら自分の力が彼らのためになるのなら幸いである。


2 件のコメント:

ゆき さんのコメント...

何のボランティアしてるんですか?
ピスコサワー飲みまくりですか??
将来の妻との出会いはありましたか?

こちら、一時帰国の日本は最高です。
特に福岡はたまりませんね。

SHO さんのコメント...

ここピスコは2007年に大地震が起きて家屋の大半が崩壊した街なんです。ほんで未だ復旧活動が続いています。

僕がいる団体の活動としては半壊した家の床を綺麗にして、コンクリートで埋めるといった土方仕事がほとんどで、とにかく力仕事です。なので日々、全身筋肉痛に苦しんでおります…とはいえ、ここにいる人間、みんないい人たちなのでとにかく楽しんでますわ。

将来の妻とは残念ながら出会えてませんね(笑)

福岡たまらんですか。ま。それは重々存じております、ハイ。