2009年8月18日火曜日

再会、そして出発。そして…


ペルー北部の海岸沿いは美しいビーチが点在し、ここMancoraもそのうちの一つ。物価が非常に安く、気候もほどよいので多くの観光客が訪れている。街の規模は非常に小さく、大通りから少し入り込むと建設中の建物だらけで完全に観光客を相手に成り立っている街だと言えよう。因にここペルーではサーフィンがかなり盛んであり2004年の世界大会で優勝したSofia Mulanovichもここペルー出身のサーファーなのである。

それはさておき、無事ルーカス、ダミアンと再会を果たした(残念ながらジェニーとは食中毒にかかり会うことができなかった)ところで次はChan Chan遺跡が眠る街Trujilloを目指して走り出す。

永遠と続くpanamerica highwayをひたすらアクセル全開で突っ走る。Piuraを過ぎると道両サイドに広がる砂漠地帯。とにかくなにもない。人もいなけりゃ家も無い。車とすれ違うのも数えるほどなのだ。しかし、ちょうどiPodから「welcome to the jungle!!!!!!!!」とアクセル・ローズの声が響いてきたところで問題発生。先ほどまで爽快に走っていたバイクが「プスップスッ」と音を立てて止まってしまったのだ。そう、不覚にもこの何も無い砂漠地帯でガソリン欠乏症…悩んでもしょうがない…叫んでもなにも出てきやしない!しょうがないので次のガソリンスタンドまでひたすら歩くことに。とはいえ先に見えるのは永遠と続くハイウェイと砂漠地帯…

約1時間歩いたところでやっとレストランたるものが見えてきた。ここでガソリンが分けてもらえるはず!と胸を躍らせ入り口に立つ。が、閉店中。まったくもって人気なし。目の前に停まっていたトラックの運転手に次のガソリンスタンドまでどれくらいかと尋ねると5㎞先にあるらしい。あと5㎞…とにかく日が暮れる前になんとかこの砂漠地帯を抜けなければと疲れきった体に鞭打ち再び歩き出す。約5㎞地点、それらしきものは…ない。しかし途方にくれる暇はない。日没は刻一刻とせまっている。少し歩いたところで一度通り過ぎた一台のワゴン車が引き返して声をかけてきた。ガス欠だと伝えると次のガススタンドまでロープで引っ張って行ってくれるという。なんとありがたい。ロープで引いてもらっていると、後部座席に座っている子供達が物珍しそうに自分をデジカメで撮影している。うーん、なんとも恥ずかしい…ガススタンドというかあばら屋に辿り着くと、家族にお礼を言いそして息子と固い握手を交わし別れる。ペルーも捨てたもんじゃない、そして文明の力に感謝しつつ再び走り出した。

日もすっかり暮れてしまい、到底トルヒーヨまで辿り着くことは不可能。ここから一番近い街まで約40㎞。とにかくそこまで行って宿を探すことにする。真っ暗な道に時折背後から猛スピードで走り去る大型バス。それはまだしも真っ正面から対向車線の追い越しバスが突っ込んできて、全く避けようともせず、あげくの果てにはドスの利いたクラクションでそこのけそこのけと完全にバイクは雀の子状態。ペルーの交通ルールはいったいどうなっているのだ…

命辛々Lambayequeという街まで辿り着き宿を確保。ペルーの地図を確認してみると予定の半分も進むことができていない…まぁ、人生楽ありゃ苦もあるさってことなのだろう。

8 件のコメント:

トントン(TOMOKO) さんのコメント...

かっこいい、素敵な旅してますね~~しょうさん(。・ω・。)

写真を見る限りお顔も赤く・・・渋いです(笑)( ̄m ̄* )ムフッ♪

masami さんのコメント...

とうとうペルー入国したんだね。
バイクのガス欠?勿論、計算でしょ?
ブログのネタ作りでしょ?ヒヒヒ

久々にショウさんのブログ見たら、旅に出たくなって来ちゃった。

SHO さんのコメント...

トモちゃん>

でしょうが(笑)

顔が赤いのは焼けてるからなのか酔っぱらっているからなのかは自分でもよくわかりません(笑)

SHO さんのコメント...

マサミちゃん>

計算なわけなかろうもん…

旅に出たらよかろうもん…

matsu さんのコメント...

バイクでペルー。
結構殺風景だから退屈でしょう。

あの高額な鉄道に乗らなくても、バイクでマチュピチュに行けるのだろうか。
バイクで「コンドルの谷」も楽しそう。

いずれペルー楽しんで!

SHO さんのコメント...

砂漠地帯はほんとに飽き飽きしますね。しかも砂嵐で目が痛い…

マチュピチュは上まではバイクでは無理みたいですね。途中までは行けるみたいですが。

パイクでいろいろなところに行けるというのは非常に楽しみなのですが、そこに辿り着くまでの道のりが悪いとほんとに凹みます…

匿名 さんのコメント...

どうも
ニカラグアとコスタリカの国境でお会いした仁です。ブログ面白く読ませてもらってます。こんな壮大な旅が出来るなんて、、、読んでてうらやましくもなりました。
バイクの事故にだけは気をつけてください。またブログ楽しみにしています。

SHO さんのコメント...

あざーす、仁さん。ご無沙汰しております。その後いかがお過ごしでしょうか?研究室には残れたんでしょうか?

お会いしたのが約4ヶ月ほど前になりますでしょうか。僕はご覧の通り、未だ南米大陸ですわ。まだまだ時間がかかりそうですね、世界一周には。

ま、ぼちぼちブログ書いていきますんで、暇つぶしに見て下さい。